2012年9月30日日曜日

AWSクラウドデザインパターン設計ガイドを読みました


Amazon Web Services クラウドデザインパターン設計ガイドを読みました。

これまで、独学で色々と設計してきたのですが、この本で改めて構成の考え方を整理できてよかったです。

特に、関わるサイトがイメージなどのコンテンツを大量に保持するようなサービスには、AWSはいいですね。S3をちゃんと使うだけで、だいぶ助かります。

URL RewritingパターンにあるEC2・S3・CloudFrontの組み合わせは、大助かり。
私も仕事で関わっているサイトは、このパターンを適用して、静的コンテンツはS3に同期して、処理しています。EC2で静的コンテンツを処理し続けるのは、コスト的にも無駄が多いですからね。

EC2がMicro程度でもELB・S3・Nginxの組み合わせで、十分にパフォーマンスを発揮できます。まだ入門的な使い方ではありますが、やはり手軽に大規模ストレージ、必要に応じたインスタンスをブラウザを通してリアルタイムに調達できるAWSは、重宝しております。

ちなみに、上記本のイメージ画像のURLは、http://ec2.images-amazon.com/
これ、URLのパラメータで、任意サイズの画像にできる超便利URLですw

2012年8月26日日曜日

DBとRDSな話



先日、プログラマー・エンジニアではない方向けの勉強会で、データベースについて紹介させていただきました。

やはり、データベースを説明するのは大変ですねw




データベースの役割、世の中にあるデータベース、その仕組や長所・短所、設計に関わる勘所、操作に関わること。そして、運営・経営的な視点からの資源管理まで。やはり、コンピューターシステムで提供されるサービスの根幹になるようなところで利用されているので、およそ話すことも多岐にわたってしまいました。

で、下記に紹介する本は、これからデータベースの構築・運用をはじめる方に、とてもおすすめできる本です。

Linux-DBシステム 構築/運用入門

およそDBはサービスを始めたら止まらないように運用したり、万が一の対策をしたり、サービスの拡大に合わせて負荷分散したり、チューニングしたりと、運用上色々な課題が出てきます。その対応足がかりとして、この本を読んでおくといいです。内容は、かなり実践的なエッセンスが書かれています。

書かれていないのは、論理的設計/運用に関わることだけです(笑)データベース・テーブル定義やレコード関連などのことは、別の本が必要です。


で、構築/運用に様々なテクニックと経験が必要なデータベース。AmazonのWeb Serviceにもクラウドでのデータベースサービスがあります。


最近は、こちらを利用する機会が増えてきました。やはり、楽だなぁ〜と感じてしまいます。バックアップ、レプリケーション、モニタリングと全部揃っているだもん(笑)。スケールアップもインスタンスタイプを変更するだけで出来ちゃうし。DBインスタンスのパラメータ設定に癖があるけど、楽なものは楽だわ(本気で負荷がかかり出すと新たな壁にあたりそうだけどw)
あとは、インスタンスタイプにHigh I/Oなタイプ、EBSみたいにIOPSの設定ができると、かなり凄いことになるのでは。スケーラビリティやアベイラビリティに悩むDBですが、クラウドサービスが色々と助けになってくれそうです。

最後に、データベースの運用で大事なのは、データを消せるようにしておくこと。前の上司に教わった教訓ですね。Facebookの1日に扱うデータ処理量が500テラバイトってありましたが(桁違いすぎw)、データベースは、データ量をコントロールしないと際限なくどんどんデータを貯めてコンピューター資源を食って行きます。経営管理上重要なのは、データベースの資源量(コスト)とプロフィットのバランスコントロールですね。その為にも、捨てれるデータは、捨てれるようにしないといけません。データベースにも断捨離ですね。

2012年8月14日火曜日

注目の.js系・HTML5・AWSのカンファレンス・勉強会

私がこれから行く予定のカンファレンス・勉強会を紹介します。








【TechBuzz】第1回.js系勉強会 〜Angular.jsのここがアツい!!シンプルで楽しい開発の実践 / Backbone.jsでつくるWebアプリケーション(ライブコーディングあり)〜

8月29日(水)開催、注目の.js系を扱った勉強会です。すでに250人の枠は満員です。第1回目なので、どんな内容になるか未知数な部分もありますが、注目度は高いですね。
JavaScriptのMVCフレームワーク10種類をまとめて比較したブログを見つけたので、参考に。

The Top 10 Javascript MVC Frameworks Reviewed

他、Backbone.jsの紹介資料も。
Backbone.jsについてLINEのJSを書いている清水さん作のスライド







HTML5 Conference 2012

9月8日(土)開催、HTML5 Conference です。昨年、Chrome+HTML5 Conferenceで開催されたイベントが、今年はhtml5j.org主催で20のセッションが用意されています。各セッションのテーマ・スピーカーも面白そうなものばかりで、どれを聞くか迷います。私、当日の午前中はどうしても参加できなくて、午後からになる予定。あぁ〜、終日行きたい。






AWS SUMMIT TOKYO 2012

9月13、14日(木・金)開催、東京でAWS SUMMITが開催されます。この翌々週は、ラスベガスで AWS re: Invent も開催されます。最初は、ラスベガスに行ってみようかと思ってたりしましたが、東京で我慢することにしました(笑)。このあたりの週は、AWS情報が多く流れそう。仕事の調整を頑張って、基調講演とクラウドデザインパターンを中心に聞いて来ようと思ってます。

参加したら、また色々とまとめを書こうと思います。


2012年8月13日月曜日

AWS EC2へApacheセットアップ、RDSのセットアップまとめ







今回は、私の備忘録のような内容ですが、これからEC2・RDSを使う方のためにも、これまでのセットアップをまとめておこうと思います。

■EC2上にApacheを立ち上げるまで
※AMIは、Amazon Linux 64bit。


【タイムゾーン設定】
# cp -i /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
インスタンスを立ち上げた時点でタイムゾーンは、USになっているようなので。

【デベロッパーツールあれこれ】
# yum install gcc gcc-c++ make zlib-devel openssl-devel mysql mysql-devel curl-devel libxml2-devel libjpeg libjpeg-devel libpng libpng-devel install freetype freetype-devel install libicu libicu-devel install libmcrypt libmcrypt-devel libedit libedit-devel readline-devel libxslt-devel
最初は、ほとんど何も入っていない。

【Apache2.2】
# wget http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/httpd/httpd-2.2.22.tar.gz
# tar zxvf httpd-2.2.22.tar.gz
# cd httpd-2.2.22
# ./configure --enable-mods-shared=most --enable-so --enable-modules=proxy --enable-ssl --enable-deflate --enable-rewrite=shared -with-ssl=/usr/local/ssl
# make
# make install

【ついでにS3をmount】
# wget http://s3fs.googlecode.com/files/s3fs-r130-source.tar.gz
# tar zxvf s3fs-r130-source.tar.gz
# cd s3fs
# make
# make install
S3のバケットをマウント
#s3fs s3-bucket-name /hoge -o default_acl=public-read

■RDS関連
文字コードをUTF-8にするあれこれ。
DBをcreateしたあとに、
ALTER DATABASE hoge DEFAULT CHARACTER SET utf8;


DB Parameter Groups を新規に作って、RDS CLIで変更を実施する。
#rds-modify-db-parameter-group hoge --region ap-southeast-1 --parameters   "name=character_set_database, value=utf8, method=immediate"
# rds-modify-db-parameter-group hoge --region ap-southeast-1 --parameters  "name=character_set_client, value=utf8, method=immediate"
# rds-modify-db-parameter-group hoge --region ap-southeast-1 --parameters  "name=character_set_connection, value=utf8, method=immediate"
# rds-modify-db-parameter-group hoge --region ap-southeast-1 --parameters  "name=character_set_results, value=utf8, method=immediate"
# rds-modify-db-parameter-group hoge --region ap-southeast-1 --parameters  "name=character_set_server, value=utf8, method=immediate"

OSからセットアップして来た人は、最初に色々と戸惑うことが多いかも。インストール時に自分で選んでいれていたオプションとかね。

上記、あくまで参考まで。





2012年8月11日土曜日

P.S. don’t get bought by Amazon.なSSD Nodesに興味あり。


今回は、クラウド情報です。
SSD Nodesの人からメールが来て、気になって調べて読んだ記事。

Amazon AWS vs SSDNotes – SSD Nodes Rocks




AWS RDS => 3min 15sec
SSD Lepton => 0.024sec

え?! マジですか。All SSDのHaasですが、ここまで差がでるのかなぁ〜。
SSDとioDriveの比較記事は以前に読みましたが、AWSと他の比較事例はあまり調べてなかった。

サービスメニューですが、
Laptonは、4×3.4GHz 8GB SSDをOS・データ領域に選べて$69.99 Fixed Monthly。
Micro Node のTauは、$17.99 Fixed Monthly。

で、記事の中にある文章を引用。
>SSD Nodes allowed us to essentially run queries in 1/100th of the time of that which they were running on AWS.
...
>P.S. don’t get bought by Amazon.
そりゃ、100倍のパフォーマンスを得れば、そう書きたくなるわ。

ということで、メールに『マジですごいね』って返信したら、
SSD Nodes Founder のMatt Conner氏から即レスがきて、引き続き色々と質問中。

All SSDのHaas、面白そうです。

2012年8月5日日曜日

LL decadeに行って思うこれからの10年








LL decadeに行ってきたよ。
以下のTweetで、会場の空気を掴んでみてね。
「LL Decadeのツイート」をトゥギャりました。@mad_p
LL decade のプログラミング言語処理系を自作してわかったこと & 俺たちの継続的hogehogeは始まったばかりだ!のまとめ: @rmacchoj7

Perl、PHP、Python、Rubyと4言語の重鎮が集まっての講演、言語開発者同士の質疑応答、そしてLTと濃〜い内容のイベント。

■PHPが自虐的www
基調講演でのスーパーギーク miyagawaさん
「転職する時にPHPやってる会社は最初から候補にいれない。DISじゃなく自分がやりたくないだけ。」

PHPエンジニア、高齢化の流れは避けられそうにないねw。4言語ごとに仕事で使ってる年代層を調べたら、確実にPHPが上にいるだろうなぁ〜。PHPはレガシーコードとして、臭いものには蓋をしろ的扱いにされそうだwww

個人的には、これからの10年は、JavaScriptが益々話題豊富で活性化して欲しいと思っているのと、Rubyが2013年2月に2.0をリリースすることで、またRails絡みのアップデートが熱いだろうと。10年もかからない間に、JavaScriptの元でデザイナーとフロントエンジニアのスキルが統合されて、WebCreatorとして深く活躍できる人材がもっと出て欲しいと期待。Ruby人気は・・・止まらなそうだねw

■クラウドワーク
Shibuya.jsの@takesakoさんのLTでちょっと触れた、シリコンバレーでのクラウドワークが盛り上がりなところが響いた。日本でもクラウドワークス、ランサーズとサービスが盛り上がり初めていますからねぇ〜。プロとしてのソロエンジニア、プロジェクトオーナーとしての企業、企業につとめるエンジニアチーム、その関係も10年で大きく変化しそうですね〜。外注・内製にこだわらず、『いいものを作る』ということをどんな形で実現するかですね。

ということで、これからの10年、益々プログラミングを楽しんでいける世の中になりそうです。

2012年8月2日木曜日

エンジニアの成長



久しぶりの投稿は、今日のZIGExN Books開発裏話です。
α版は、私がインフラ・ミドルウェア・アーキテクチャ等々を設計(一部実装w)して、チームに開発してもらったのですが、β'は数週間前の時点で設計はなかったわけで(^^;

調査・設計からすべてお願いして実現したのです。私は、機能の要求事項とアーキテクチャの要点をアドバイスすることに終始。
DB,NoSQL,API,IndexEngine等々、未経験なことを短期間で実現する成長スピードはすごいですね。経済成長の数字よりも、およそ人の成長の方がすごいです。

中心メンバーは、当たり前ですが私より10歳以上は年下。まぁ、あっという間に吸収して抜かれて行きますね。今後が楽しみです。そして、それは強烈なインパクトになるでしょう。

日本のWeb系エンジニアの皆さんは、戦略立てて、ポジション・ブランドをセルフマネジメントしないと。ジョブズが講演したように、『古きものを消し去り、新しきものへの道をつくりだす』で、一気に波にのまれちゃいますね。


仕事しながら、そんなことを感じちゃいました。大きな変化の中にいる感じがして、面白い時代だと思います(笑)



2012年5月26日土曜日

Webアプリ開発を楽しんで学ぶ場をつくります

Webアプリケーションをもっと楽しんで作る人を増やすための場を作ります。
Webアプリケーションは、誰でも学ぶことで作ることが可能です。Webを通じて、自分のアイデア、創造性をもっと発揮することができます。

労働ではなく、芸術を楽しみたいと思いませんか?世の中にあるものを、もっと素晴らしいものへ作りなおしてみたくないですか?でも、スキルがない、知識がない。それで諦めたり、もどかしい思いをするのはもったいないです。

僭越ながら、そんな方々がWebを通じて表現できるようになることをお手伝いさせて頂きます。

Web Creation Fun Club

と名付けたグループを作りました。エンジニア・デザイナーが本業ではない方でも、Webアプリケーションを作ってみたいと思う方へ、Webアプリケーションに関わる知識・スキルを学べる場を提供します。

まだ、活動の全体像をこれから作る感じではありますが、6月30日(土)に、都内で第一回目の勉強会を実施する予定です。超入門からはじめて、まずは開発環境作りからになるかと思いますが、興味のある方、連絡おまちしております。勉強会の参加費用は、300円〜500円です。

より多くの方が、Webの世界を楽しむために。

Twitter:@rmacchoj7
Facebook:Takashi Asanuma

2012年5月10日木曜日

Wordpressあります

Wordpressを使い始めたいけど、何から用意していいか分からない、または、Wrodpress を使い始められるか、まずは触って確かめたいって方いらっしゃいませんか?

そんな方向けに、私の持っているサーバからWordpressをお試しで使える環境を無償で提供しています。ご希望の方ごとに、サンプル環境を構築して、Wordpressの投稿・管理機能をお渡しします。今のところ、私とFacebookでリアルでのつながりがある方、または、つながっているお友達からの紹介の方に提供します。

Wordpressサンプル
http://www.rmaccho.com/sample01/
こんなことを開始したのも、ネットの業界に携わるシステムエンジニアとして、より多くの皆さんにインターネット上での情報発信、コンテンツ作りを身近にしたいという想いがあり始めました。
ある程度の知識がある方は、自分のドメインを持って、フリーウェアのブログなどを構築し、自分の生活・ビジネス・ブランディングにネットを活用しています。
ただ、『ある程度の知識』の壁を感じて、なかなか踏み出せない方が多いのも事実ではないでしょうか?

システムエンジニアの役割は、システムを難しくしないで、簡単・便利・速くすることが使命だと思うのです。ソーシャルメディアを始め、インターネット上での情報交流は、思わぬものを生み出す可能性に溢れています。

そんな可能性の中に、より多くの方が手軽に入って行けるように支援したいと思います。

なので、気軽にTwitter,Facebookのメッセージなどでご連絡ください。
他にも、独自ドメインで自分のサイトを持ちたいけどなにから用意したらいいって相談も歓迎です。

このブログを目にした方が、より良いネットワークを築けるよう願っています。

Twitter: @rmacchoj7
Facebook: Takashi Asanuma

2012年3月10日土曜日

インフラエンジニアとロールケーキ

今回は、非常に趣味的な話です。私が、なぜロールケーキを作るのが好きなのか?
最近になって自分でも理解したことなのですが、ロールケーキとインフラエンジニアとのつながりについて、つらつらと書いてみたいと思います。
















私の思うロールケーキの『美の壺』三点とインフラエンジニアのつながりについて。
1.カットしたときの丸い形
2.シンプルだが隠れた技術
3.なんといっても生地が主役

■カットしたときの丸い形
とにかく、あのカットした断面の美しさが好きです(笑。 カットされた時の『の』の字型に惹かれます。普通のケーキだと、デコレートされた表の姿に目が行きますが、ロールケーキの場合、カットした時の姿に目が行きます。このカットした時の隠れた『美』に惹かれます。Webのインフラも、全体の姿だけでなく、各機能ごとの『断面』を見ても美しくありたいものです。上手く設計できたシステムは、どこをカットしてもシステムの姿を保ち、全体の機能を保つように設計され、堅牢性・応答性・可用性を保ちます。システムの中・断面を見た時に、誰もが息を呑む、そんな美のあるシステムを構築したいものです。




















■シンプルだが隠れた技術
ロールケーキを焼けると言うと、巻くのが難しいでしょう?と言われます。ですが、巻くこと自体は、そんなに難しくないのです。巻くことを可能にするのは、生地を作る段階での工夫にあるのです。生地を作る段階に配合する卵と薄力粉のバランスで生地の厚みと柔軟性が決まります。薄力粉が多い場合は、厚みのある生地が焼けますが、反面、生地が硬くなり巻き難くなります。逆に、少なければ柔らかくなり巻きやすいですが、生地が薄くなりクレープに近くなります。このシンプルだけど奥が深いバランスを作る技術が『美』です。ケーキ全体を支える生地は、インフラシステムそのものです。インフラ構築におけるさじ加減で、システム全体の厚み・柔軟性が決まります。巻くときにわかる生地に込められた技術。ここに『美』を感じずにはいられません。インフラにおいてもシステム全体を巻くために、日夜、努力と技術を注ぎ込み、全体をまとめるだけの柔軟で厚みのあるインフラの提供を心がけたいものです。





















■なんといっても生地が主役
ここが一番のポイントです。普通のケーキでは、クリームやフルーツなどのデコレートにより目に見えないことの多い生地ですが、ロールケーキでは、普段は隠れた存在の生地が表面に来て、主役の座となっているのです!ここが『美』のポイントです。インフラの仕事は、とかく表面に現れず、あるのが当たり前の仕事です。よくランチでも、『インフラってどんな仕事ですか?イメージできません。』と言われます。しかし、ロールケーキのように、普段は隠れた存在のインフラでも、主役のごとく人・世の中を楽しませることができるのです。工夫しだいで資源を無駄なく利用し、社会にも自然にも貢献できます。まるっと世の中を包み込むような、そんなインフラを作りたいものです。




















以上、ロールケーキ作りに感じるインフラエンジニアの職人気質です。一本焼くと10人くらいで分けて食べれるのもいいですね。ロールケーキもインフラも、自分の職人気質を表現する大事な場所です。皆さんにも、芸術性・職人気質を表現する場所が各々あると思います。お互い、その場所を分かち合い・シェアすることで繋がり、より良い社会作りをして行きましょう。

ロールケーキあり、故に職人たる我あり。



2012年3月3日土曜日

インフラエンジニアとシブヤ朝そうじ

今朝は、シブヤ朝そうじに参加して来ました。今年から参加を始めて、3回目になります。

朝そうじをしながら、これもインフラエンジニアの仕事と同じだなぁ〜と感じたことをつらつらと書きます。

毎月第一土曜日の朝に、Twitter,Facebook上で知り合った方々のご縁で、渋谷のゴミ拾いをしています。特別に義務感や目標があって拾っている訳でもなく、ふらっと集まっては道にあるゴミを自然と拾っていくだけです。





















私の仕事的にも、月初はシステムの掃除をしてたりします。古いログやバックアップデータのアーカイブを削除したり、データベースの過去データを掃除したり。
システム上でサービスが動き続ける限り、システム上の何かしらの資源(例えばハードディスクなど)を使い続けます。システムの掃除をしないとどうなるかというと、どんなコンピュータ、ネットワークと言えども資源的には有限なので、どこかの時期で必ず上限値に到達し、すべての資源を使い切ってしまいます。なので、上限値を越えないように、定期的にチェックして、削除できるものは削除して、増やすべきものは増やし、資源を保つように運用する訳です。このように、インフラエンジニアの仕事の一面は、資源監督・管理にあると言えます。上司から最初にミッションとして教え込まれたのも、この役割の徹底です。















そこで思うのは、ゴミを拾うのもログ等のデータ削除も、同じように資源監督の意味で同じだと感じています。社会のシステムが動きつづける限り、何かしらの資源を使った跡が残って行く訳です。その資源を保つ仕組みも自然と働く訳です。ただ、あまりに巨大な資源を使うと、用意に削除(またはバックアップ等の保全)できなくなるのも似ています。

コンピュータシステムでも、あまりに巨大するぎるデータが急増したりすると、資源の保全難易度は急速に高まります。削除にあまりに時間・リスクが高くなり、削除の負荷でシステムを稼働した状態を保てない場合もあります。ゴミも急速に拡大すると処分自体が、抱えきれない負荷を生み出すかもしれません。コンピュータシステムも社会も、有限な資源に目を向けて無駄な消費の無いように心がけたいものです。

ゴミあり、故にゴミを拾う我あり。


2012年2月12日日曜日

キュレーションナイトの復習


2月2日に行われたキュレーションナイトの復習のため記載します。

要点は以下の3点です。

1.キュレーション=新しい編集
2.キュレーション力=結びつける蓄積力
3.キュレーション+クリエーション

キュレーションは、キュレーターから派生した言葉ですが、近年の情報爆発の動きの中で、キュレーションが注目されています。
一次情報源としてソーシャルメディアは震災等で注目されましたが、その反面、混乱も生み出しました。その過程の中で、情報のハブとなるキュレーション活動が注目され始めました。

まず、ジャーナリストの勝見明氏が、キュレーションが個人の活動だけではなく、企業の知識創造活動に現れたことに注目していました。
野中教授のSECIモデルは、知のキュレーションとも言えることをAppleの事例を通じて解説。知のエコシステムとして、キュレーションは既存の概念を問い直して再定義し、新しい意味・文脈・価値生成のプロセスを生み出すシステムになり得る。

ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介氏は、キュレーション力を鍛えること、これからの流動性の高い時代に対応する為には、キュレーション的な思考法を身につけることが必須となるだろうと。震災の中で、中学生・親が個々にTwitter等のソーシャルメディアで情報発信を進めていた中で、お互いの団体がリアルで情報交換する場を持つに至り、結果的に疎開を決めた事例を発表。不確実なことが多い中で、結果的にキュレーションの役割を果たしたことに注目していました。

個人でメディアを構築できる時代となった今、知識創造は思った以上に加速・膨張を始めていることは確実です。知識は、当然のことですが誰もが持てる資源です。
その資源を蓄積し、キュレーションに加えて自分の価値をプラスして発信することは、社会の情報循環から価値を生み出すエコシステムとなります。

インフラエンジニアは、コンピュータネットワーク資源のキュレーターです。
インターネット・Webが社会基盤となっている今、インフラエンジニアのキュレーション力は、社会に欠かせないものとなると思っています。我々のキュレーション力も、社会を支える存在となっているはずです。そこが、インフラエンジニアの魅力です。

2012年1月22日日曜日

インフラエンジニアの楽しみの一つ

インフラエンジニアになって、たくさん面白いと思うことがあります。
そのうちの一つを紹介します。

ログを見ることです。

一見、つまらなそうなことなのですが、そこには人の生活リズムが刻まれています。
上司がよく話すのですが、『ログをみると世の中の動きがわかる』と。
私にも、その意味が理解できてきました。

お昼の12時ちょうどからネットワークのトラフィックが上がり、
ちょうど食事時間中は下がって、お昼休み終了前にまたトラフィックの
ピークが来る。こんなリズムが、毎日刻まれているのです。

夜の睡眠前時間帯の動きなども、スマホ増加の影響か波が変わってきています。

インターネット利用者は、2010年ごろに20億人を突破し、まだまだ増加中。
携帯電話の加入者は53億人を越えているそうです。
世界人口90億人、すべての人がネットワークにつながる日は、そう遠くないうちに来るかもしれませんね。

社会の動きを掴み、適宜最適な資源を提供する。
インフラエンジニアの醍醐味の一つです。


2012年1月15日日曜日

インフラへの興味を引き出してみる

この前の勉強会で質問してみたこと。

私:『なぜ、このコンピューターはGoogleやAmazon,Facebookのページを見つけることができると思う?』
受講者:『えっ?』
私:『このネットワークケーブルの先に何があると思う?』
受講者『えっ、考えたこともなかった!』

そう、当たり前すぎて考えたことなんてないですよね(笑
当然です。その仕組みを支えているのが、Web系エンジニア、インフラ系エンジニアのお仕事なのですから。

この後、データセンターの雰囲気やサーバ、ネットワークの基礎的な話をしました。
興味とは、些細な好奇心への刺激で涌き上がってくるもの。

エンジニアの仕事は、一般の方から見たら未知のことばかりで、話していても何をいっているか分からない、難しい用語ばかり言うということが日常茶飯事だと思います。
私は、エンジニアが働きやすく、価値を高めるためには、周囲との相互関係向上も必要だと考えています。エンジニアが求めるものと、求められるものを高めて行くためにもね。
エンジニアの仕事に理解と興味を持ってくれる方が周りに多いと助かるのは、これまでの経験で確かだと思います。

なので、最近はエンジニアではない方向けにも、エンジニアの仕事ってなに?みたいな勉強会をしています。

相互理解の為に、何事も触れる機会を作るところからですね。



2012年1月3日火曜日

2012年の所信表明



本日、新年最初のトレッキングに行って参りました。
富士山の眺めが良い、足柄郡山北町の大野山です。
以下の写真は、大野山山頂から撮影したものです。



2012年最初の富士山を眺めながら整理した、自分の抱負でも書こうと思います。

昨年から自分の信念に『豊かさを分かち合う』を置いています。

どうもこれまでの私は、IT量産化の流れ中で、芯もなく調整ごとに精を出し過ぎたようです。結果として、仕事偏重の時間を過ごし、企業依存度の高い自己中心的な人物になってしまったと反省しています。短期的な成果を求めるあまり、何か大切なことを忘れてしまったようです。

大切なこととは何でしょう?

37歳を迎えた私は、ふと38年後の75歳になったときのことを考えました。

75歳になったときに、いったい何をしているのか?
世の中にとって、75歳の私とはどんな存在なのか?

そんな不安に気づきました。まぁ、そこまで長生きできればですがw

さて、そこで思い立ったのが、私たちが共通で持つ社会の課題、『少子化』です。
かつて経験したことのない少子化・人口減少は、間違いなく世の中をパラダイムシフトさせます。経済・社会構造が縮小に向かいます。甥っ子たちやこれから生まれてくる子供たちの負担が増すことは目に見えてます。

では、第2次ベビーブーム世代の私たちは、どうすればいいのでしょう?
若いうちに一発当てて、アーリーリタイアしますか?それもいいかもしれないです。

しかし、私は別の道として、3つの使命を考えました。

『生涯現役』・『生涯勉強』・『生涯健康』
により、長期間に渡って価値を創出する道です。

こうなったらサイバーじいちゃんにでもなって、
生涯データセンターでもどこでも働き抜いてやるwww

生涯現役であり続け、経済・社会・家族を支えたいと思います。
そこから生じたのが、『豊かさを分かち合う』です。
依存だけの存在から、自立、そして相互関係から価値を創り、社会を発展的に支える。
そんな存在でありたいです。

経済は、ビジネスマン・エンジニアとして経済価値を創り、
社会は、普通の人として、生涯現役の布教(笑)、スキル伝承とボランティアを、
家族は、世帯主として、両親・妻・兄弟が笑顔でいられるように。

3つの使命、3つの価値創出を掲げて、本年を日々一生懸命に生きます。

あと10年後くらいには、3つの価値創造活動の時間ポートフォリオが同等になることが目標です。とくに今年は、社会活動元年として、出前セミナー(河野さん小川さんのような有名人ではないですが、要請があればどこでもセミナー講師します。)、ソーシャルの人脈活性化、ボランティア活動に力を入れます。

ちなみに、Web系インフラエンジニアとしての使命は、次の3つ。
『小さく・簡単・速く』
自分が携わるものは、上記の付加価値を生み出すことにしています。

出前セミナーは、以下のようなことができます。

1.Webサービス開発の流れ
2.Webサービス開発に必要な人材と組織
3.インフラ系エンジニア入門
4.Web系エンジニア育成の勘所

詳細は、また後日に記載します。
さて、皆さん、本年もよろしくお願いします。