2012年2月12日日曜日

キュレーションナイトの復習


2月2日に行われたキュレーションナイトの復習のため記載します。

要点は以下の3点です。

1.キュレーション=新しい編集
2.キュレーション力=結びつける蓄積力
3.キュレーション+クリエーション

キュレーションは、キュレーターから派生した言葉ですが、近年の情報爆発の動きの中で、キュレーションが注目されています。
一次情報源としてソーシャルメディアは震災等で注目されましたが、その反面、混乱も生み出しました。その過程の中で、情報のハブとなるキュレーション活動が注目され始めました。

まず、ジャーナリストの勝見明氏が、キュレーションが個人の活動だけではなく、企業の知識創造活動に現れたことに注目していました。
野中教授のSECIモデルは、知のキュレーションとも言えることをAppleの事例を通じて解説。知のエコシステムとして、キュレーションは既存の概念を問い直して再定義し、新しい意味・文脈・価値生成のプロセスを生み出すシステムになり得る。

ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介氏は、キュレーション力を鍛えること、これからの流動性の高い時代に対応する為には、キュレーション的な思考法を身につけることが必須となるだろうと。震災の中で、中学生・親が個々にTwitter等のソーシャルメディアで情報発信を進めていた中で、お互いの団体がリアルで情報交換する場を持つに至り、結果的に疎開を決めた事例を発表。不確実なことが多い中で、結果的にキュレーションの役割を果たしたことに注目していました。

個人でメディアを構築できる時代となった今、知識創造は思った以上に加速・膨張を始めていることは確実です。知識は、当然のことですが誰もが持てる資源です。
その資源を蓄積し、キュレーションに加えて自分の価値をプラスして発信することは、社会の情報循環から価値を生み出すエコシステムとなります。

インフラエンジニアは、コンピュータネットワーク資源のキュレーターです。
インターネット・Webが社会基盤となっている今、インフラエンジニアのキュレーション力は、社会に欠かせないものとなると思っています。我々のキュレーション力も、社会を支える存在となっているはずです。そこが、インフラエンジニアの魅力です。